「診断プロ」とは

「診断プロ」の役割、活躍分野及び取得のメリット

「総合的エネルギー管理」の中核となる「診断プロ」の役割と想定される活躍分野は以下のとおりです。

(1)役割

エネルギーに係わる総合的かつ高度な知見、さらに現場経験をもとに、対象となるエネルギー使用が適正となるよう、現状を把握・分析の上、機器・設備の導入およびそれらの運用、その他生産・サービス提供に係わるロジスティックス等のあり方を有機的な形で提案すること。

(2)主な活躍分野

  1. 企業や公的施設を対象に業として行うエネルギー診断サービス
  2. エネルギー多消費の企業や公的施設における先進的なエネルギー管理の導入
  3. エネルギー供給、ESCO、プラント・エンジニアリング、電気機器・計測機器、建設・施工などのエネルギー関連企業が行うエネルギーソリューション・ビジネス

(3)取得のメリット

本認定試験に挑戦し、「診断プロ」認定証を取得すると、次のようなメリットがあります。

取得過程 総合的なエネルギー診断能力の向上
当センターのノウハウが詰まった「診断プロ」認定試験公式テキストの学習や診断報告書の作成を通して、総合的なエネルギー診断能力を高めることができます。
取得後  公的資格としての位置づけ
「診断プロ」は、「グリーン購入法に基づく省エネルギー診断」及び「環境配慮契約法に基づく建築物の維持管理に係る契約」において必要となる公的な技術資格に該当します。
 ハイレベルな診断の証(あかし)
エネルギー管理の高度な専門性を有していることが認証されます。これにより社内のみならず、エネルギーソリューション・ビジネスにおいて、高い信頼を得ることができます。
「診断プロ」ネットワークへの参画
当センターが基点となり、「診断プロ」ネットワークを構築し、メンバー間の情報交換、省エネ制度・関連技術の最新情報の提供等を実施しています。このネットワークの中で診断能力のスキルアップを効果的に図ることができます。
活躍の場の拡大
エネルギーソリューション・ビジネスなどで活躍の場が拡大します。例えば、「診断プロ」は当センターが全国の中小企業等を対象に実施している「省エネ診断」事業において、省エネ診断を実際に担当する「専門員」候補となります。

「診断プロ」の具体的能力

「診断プロ」は工場、ビルの現場で必要最小限の情報から総合的エネルギー管理に関する診断を行い、改善策等について提案し理解させる能力を認定します。
具体的には、以下のような知見等を保有し、エネルギー診断現場で遭遇する課題を抽出・解決し、実現可能な形で提案する能力が必要となります。

  1. 省エネ、節電のみならず再生可能エネルギー、デマンド管理・蓄エネルギー ・IT技術によるエネルギー管理のスマート化等の技術的知見とこれらの先端化に対応する能力
  2. 機械・設備技術等のハード面だけでなくエネルギー管理に係わる手法、資材調達その他ロジスティックスに係わる省エネ等ソフト面の知見
  3. エネルギー起源温室効果ガスの排出量や削減量の算定、エネルギーマネジメント(ISO50001など)に関する基礎知識
  4. エネルギー管理士と同等以上のエネルギー管理に関する技術知見

(参考)診断プロの能力に関するイメージ図